本場鹿児島の焼酎専門店「焼酎のひご屋 本店」

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黒瀬安光杜氏60年記念パーティー

4月27日金曜日、博多にて鹿児島酒造の黒瀬安光杜氏・焼酎造り60年記念パーティーが開催されました。

博多に行くのは10年ぶりぐらい?なので、ほとんど初めて行くようなものです。

会場はハイアットリージェンシーという立派なホテル。

全国から100人ほどの参加者が集まった盛大な会でした。

15歳で焼酎造りの道に入った黒瀬杜氏の60年の歩みがスライドで上映されます。

黒瀬杜氏の謝辞のあいさつ。

私は今回、黒瀬杜氏とはじめてお会いしました。

その道一筋60年の名人ということなので、お会いするまでは、いわゆる職人気質の気難しいタイプを勝手に想像してしまっていたのですが、実際にお会いしてお話をさせていただくと、はるかに年下の私にも対等に接してくださる物腰の丁寧な紳士でした。

 

黒瀬杜氏の謝辞のあいさつの中で、私が一番感銘を受けたのは次のお話です。

15歳で酒造りの道に入った黒瀬杜氏は、30歳を過ぎるころまで酒を口にしなかったそうです。

なぜかというと、酒を飲んで乱暴になったり下品になったりする人を見て、「俺がつくっているのはこんなものなのか」と、がっかりしたからとのこと。

修行と勉強の結果、23歳の若さで杜氏になってからは、「自分は、飲んだ人が自然に歌いだしたり踊りだしたりしたくなるような楽しい酒をつくりたい」と決意。

そのために、造り手自身の人格形成であったり、蔵の環境や人間関係、そういうものの改善に努力。

その結果、楽しく誇りをもって焼酎をつくる環境ができあがったのが、黒瀬杜氏が30歳を過ぎたころだったそうです。

このお話は黒瀬杜氏の人間性を表していると思いますし、これが一つの道をつきつめる人の哲学なのかと感心することしきりでした。

乾杯は記念焼酎「安光物語」をストレートで。

「安光物語」がとても美味しくて飲みやすいというのもあるのですが、やはりこの会に参加する方々は酒が強い!

ストレートのグラスがグイグイ減っていきます。

鹿児島酒造の焼酎が並んだコーナー。

当店ではコチラからご購入いただけます。
※「安光物語」は販売終了しています

蔵にはまだ製品化されていないとっておきの焼酎がたくさん眠っているそうです。

弓場杜氏や、黒瀬杜氏のご長男の黒瀬康一杜氏など、次の世代の後継者も育っている鹿児島酒造。

今回の会に参加して、黒瀬杜氏と鹿児島酒造の素晴らしさを改めて実感しました。