きんじろう
阿久根市鹿児島酒造
黒瀬安光総杜氏の父・初代黒瀬杜氏「黒瀬金次郎」氏の名を冠した意欲作!喉越し・キレそして香り、味わい、余韻と絶妙なバランスの仕上がりです
●鹿児島酒造阿久根工場は肥薩おれんじ鉄道・阿久根駅のすぐそばにあります。
総杜氏として蔵を率いるのが50年以上にわたって焼酎づくりに携わってきた「現代の名工」
黒瀬安光総杜氏です。
黒瀬総杜氏は「麹使いのプロ」として、難しい麹を使いこなし特色のある味わい深い焼酎をつくりだしています。
●「金次郎」は、黒瀬安光総杜氏の父である初代黒瀬杜氏「黒瀬金次郎」氏の名を冠した意欲作です。
厳選した「黄金千貫」芋を原料に2つの麹菌、主要麹に「黒麹G型ゴールド」 添え麹に「ネオマイセル吟醸麹(清酒の大吟醸麹)」を併用して醸しています。
黒麹G型ゴールドは胞子が繊細で発育が早く、しかもとても強い麹で取扱が難しい麹です。
初代黒瀬杜氏・金次郎氏から受け継がれた技で黒麹本来の強い骨格と奥深いコクを引き出し、清酒麹の中で芳香性が高く酵素力の強い「ネオマイセル吟醸麹」で旨みと甘味、それでかつキレが良い絶妙のバランスの焼酎を生み出しました
●試飲した印象は「濃厚で且繊細、ふっくらとして柔らかい」。
喉越し・キレ そして香り、味わい、余韻と絶妙なバランスでさすがです。
ストレート、ロックもいいですが 当店試飲ではお湯割派が多数でした。
【初代黒瀬杜氏 黒瀬金次郎】
黒瀬金次郎は明治25年、鹿児島県南さつま市笠沙町黒瀬集落に生まれました。
この土地は、野間半島の小さな漁港と山に囲まれた段々畑の広がる風光明媚な土地ですが農耕地が少なく、出稼ぎによる焼酎造りがそこに暮らす人々の財政基盤でした。
明治末期、黒瀬集落の数人が焼酎造りの技術を学ぶため琉球へ海を渡りました。そこで出会ったのが沖縄の泡盛製造に使われていた黒麹でした。
それまで鹿児島では日本酒用の黄麹が使われていましたが、寒冷期に使われる黄麹は暑い鹿児島の風土にはあわず 焼酎の品質は良くなかったのが実情でした。
沖縄の黒麹が それまで数百年も停滞していた鹿児島の焼酎造りの技術に活路を開いたのです。
その立役者たる「黒瀬金次郎」は黒瀬直伝の技術を受け継ぎ県内はもとより他県へ焼酎造りに奔走し、まさに「初代黒瀬杜氏」の名声を築いていきました。
度 数:25度
原材料:さつま芋 米麹(黒・黄)