●鹿児島酒造阿久根工場は肥薩おれんじ鉄道・阿久根駅のすぐそばにあります。
鹿児島酒造の総杜氏として活躍された故・黒瀬安光氏は亡くなられましたが氏は自身の技を 引き継ぐ 弓場 裕杜氏を中心とする鹿児島酒造の蔵人たちは 故・黒瀬安光氏の精神と技を引き継ぎ、日々焼酎づくりに 精進し 特色のある味わい深い商品をつくりだしています。

●普通の芋焼酎は白麹、黒麹また黄麹菌を使用してつくられていますが「阿久根（あくね）」は、Ｓ型という麹菌 を使用して醸されています。

Ｓ型麹菌は、芋の異臭を和らげる効果をもち、芋ならではの旨味を最大限に引き出し　かつキレの良い後味に仕上げる ことが出来る新しいタイプの麹菌です。
しかし、この麹菌は大変な手間と使用の難しさがあり、焼酎造りの豊富な知識と経験が無ければその特徴を最大限に生かす ことは出来ないそうです。

故黒瀬安光総杜氏の技を引き継いだ蔵人たちは、芋の旨味としっかりとしたコク、後味のキレよい味わい の焼酎をつくりあげました。

●今年の「新酒無濾過 阿久根」は、「黄金千貫」芋に麹米に「タカラマサリ」、それに麹菌は「S型麹」を使用し独自の製法で丁寧に仕込みました。
そして無濾過で仕上げています。

　　※麹米「タカラマサリ」は鹿児島県農業開発センターが麹用米として
　　　適した特性をもつ品種として開発したお米です。
　　　アミロース（お米に含まれるデンプンの一種）の含有率が高く、粘り
　　　が少なく蒸してもベタつかないので、米の一粒一粒に麹菌を繁殖させ
　　　やすく良質な麹米が出来ます。

●芋の深い甘みと「タカラマサリ」の繊細な香りが広がり、「S型麹」がもたらす濃厚な旨みのある 味わいに仕上がっています。

ストレートやロックでも楽しめますが、この季節にはお湯割りもオススメです。
温かい焼酎の深い味わいをお楽しみください。