りはち はまこまち
指宿市 吉永酒造
浜小町芋を黒麹で醸した5年熟成の芋焼酎です。豊かなカロテン系の香りにクセのないシッカリした甘みのある味わいで飲みやすいです
●明治38年(1905年)創業の吉永酒造は、指宿市の住宅地のなかにある小じんまりした手づくりの蔵です。
昨年(2010年)暮 四代目蔵主の吉永俊公氏が亡くなられましたが息子さんの章一氏が五代目を継ぎご家族で頑張っておられます。
蔵の焼酎は、二代目・吉永利八翁の名を冠した「利八(りはち)」という銘柄だけです(PB商品を除く)。
酒名を「利八」としたのは、36歳の若さで半身不随になりながら家業を守り抜いた利八翁の姿勢を忘れないという思いがあるようです。
●蔵では、醸造所内にある井戸水を仕込み水・割り水に使っています。
井戸水には、ごく微量ですが塩分が含まれています。「利八」はコクのある深い味わいの本格派ですが、仕込み水も影響しているのかもしれません。
●「利八 浜小町」は、オレンジ色をした「ハマコマチ」芋を原料に黒麹で醸し5年熟成した芋焼酎です。
※「ハマコマチ」は平成15年に品種登録された新しいサツマイモです。
カロテン(体内でビタミンAに変化してビタミンAの働きをします。)の含有量
が高く、肉色は鮮やかなオレンジ色をしています。
食味の良い干し芋ができます。
浜小町芋は蒸すと粘り気のある芋で、まろやかな甘味が特徴です。
香りも、5年間熟成させることで 紅茶のような香りからオレンジを彷彿させる香りに進化し、完熟したマンゴーのような独特な甘さとフルーティーさが際立ちました。
○グラスに注ぐと、豊かカロテン系の香りが漂います。シッカリしています。
○口に含むと、はじめはコクのあるドライな印象ですが、やがて甘みを
感じる味わいが広がります。
軽くはないですがクセのないシッカリした甘みのある味わいで飲みやすいです。
喉越しはまろやかで、全体としてスッ~と消えていく感じです。
○ロック、水割り、ソーダ割りがあうように思います。
○「利八浜小町」は、ラベルにもこだわっています。
浜小町芋の「地の色」でもあり、夕べの浜辺をイメージしたオレンジ色に
仕上げています。
度 数:25度
原材料:さつま芋 米麹(黒)