むらさきいもしこみ せんがめじょ
志布志市 若潮酒造
紫芋を甕壺で仕込み木桶で蒸留したこだわりの芋焼酎です。ワインを思わせるような華やかな香りが漂います
●志布志市安楽にある若潮酒造は、昭和43年(1968年)に地元の5つの焼酎蔵元が協業して創業されました。
「千亀女(せんかめじょ)」は工場内にある「千刻蔵(せんこくぐら)」という手作り蔵で造られました。
●「紫芋仕込 千亀女」は、鹿児島県産の紫芋(山川紫・ムラサキマサリ)を使用し、黒麹を用いて一次・二次仕込みともカメ壺で行い 昔ながらの木桶蒸留機で蒸留するという伝統的な製造法でつくらています。
ワインや芳醇なメロン・バナナなどの果実を想わせるような甘い香りと、まろやかでコク・旨味のバランスがとれた味わいの焼酎に仕上がっています。
○グラスに注ぐと、ワインを思わせるような華やかな香りが漂います。
○口に含むと、濃い甘みと香りが口中に広がります。
クセがなく微かに感じる複雑な苦味がアクセントになっています。
喉越しはまろやかです。
○ロック、水割り、お湯割り(ぬる燗)・・何でもいけます。
○酒名は、志布志に伝わる「千亀女」伝説にちなんでいます。
むかしむかし。志布志に長者夫婦が住んでいました。
夫婦は何ら不自由のない暮らしでしたが、子供がありませんでした。
夫婦は子供を授かるよう、宝満寺の観音さまに願掛けをしました。
やがて、願いがかない可愛い女の子が生まれました。
女の子は千亀と名付けられ美しく育っていきました。
その美しさは宝満寺の観音様と比べられるほどでありましたが、長者夫婦にはそれが面白くありませんでした。
ある夜のこと。
夫婦は宝満寺に忍び込むと、観音様を青松葉で黒くいぶしました。
これで自分の娘がいちばん美しいと思いながら家に帰ると、娘がワンワン泣いていました。
夫婦が娘の顔を見ると、顔の半分が黒くなり、片方の足が不自由になっていました。
そんなことがあってからは、あわれにも千亀はその足を隠すために着物の裾を長く引いて歩かねばならなかったのでした。
やがて、何時とはなしに町の人々は、
「志布志千軒町ゃ 笹箒(ささぼう)きゃいらぬ。むぞか千亀女の裾ばわき」
(志布志千軒町には笹ぼうきはいらない。かわいい千亀女の裾ぼうきではわく)
と歌うようになりました。
夫婦は観音様へのお詫びと、娘の千亀がもとの美しさに戻ることを願って諸国行脚の遍路の旅にでましたが、ついに千亀女はもとにもどらなかったそうです。
度 数:25度
原材料:さつま芋 米麹(黒)