せんりゅうがふ
垂水市 八千代伝酒造
自社水田の二毛作で栽培した大麦を甕壷で仕込みました。トーストのような香ばしい香りがあり、しっかりした味わいのなかにビスケットのような甘みも感じられます
●垂水市市街地から高城川をさかのぼっていくと新御堂に八木酒造猿ケ城蒸溜所があります。
森に溶け込むように蒸留所は立っています。
小さな山が蒸留所の敷地といった感じで、入口から急な坂を登っていくと事務所や貯蔵庫などがある建物があり、そこからまた坂を登っていくと蒸留所の建物があります。
貯蔵タンク群は更にその上にありました。
もともとの自然を残した敷地内は よく手入れされ、小さな泉や流れもあり公園のようです。
空気も澄んでいて 都会の方だったら1日いても飽きないかも・・と、思えるくらいの自然環境です。
「千粒画布」は、蔵唯一の麦焼酎だった「千が飛ぶ」の終売にともなう後継銘柄です。
●「千粒画布」という酒名の意味は、「千の粒ほど実る豊穣のキャンバス(画布)」です(蔵元のコメント)。
田んぼや畑は、私にとってのキャンパス(画布)です。良い原料を作るため、田畑を見た目にも心地よくキレイに仕上げる
ことはとても大事です。手塩に掛けた田畑でも、収穫すると一瞬のうちに壊され、また一から作っていくのです。
千の粒ほど実らせる豊穣のキャンパスには無限の喜楽と哀愁があります。
●自社水田の二毛作で自社栽培した大麦(はるか二条)を、新麦のうちに高精麦歩合72%(一般的には60%なのであまり削って
いない状態)で仕上げて、黒麹でカメ壺発酵させ常圧蒸留で醸造しました。
収穫したての新麦であれば、高精麦歩合でもヌカ臭などのオフフレーバーは出にくく、本来削られる部分のミネラルを仕込みに使えて原料風味をより活かせるのではと考えたそうです。
※稲作の二毛作で麦を栽培すると、収穫後の麦藁(むぎわら)が次の麹米栽培の
良質な肥料となってくれます。
○麦の香りにトーストのような香ばしい香りが顔をのぞかせます。
○しっかりした味わいのなかにビスケットのような甘みも感じられます。
○ロック、水割りがオススメです。
○クセがないので食事にもあいます。
度 数:25度
原材料:麦 麦麹(黒)