あかえ ぜろ
宮崎県宮崎市 落合酒造場
蒸留当日(0日)に加水しただけで無濾過で仕上げた「赤江」の新焼酎。芋臭がしますがフルーツ系も香る複雑な味わいの魅力的な芋焼酎
●宮崎市鏡州にある落合酒造場は明治42年(1909年)創業の歴史のある蔵で、現在 四代目の落合亮平氏が杜氏として活躍されています。
※落合酒造場はもともと宮崎市田吉にありましたが、宅地開発が
進み、このままでは使用している水に影響が及びかねないという
懸念で宮崎市郊外の鏡洲に移転されたそうです(2007年-平成19年)。
※鏡洲は周りを山に囲まれた盆地で、山々から流れ出る鏡洲川の
きれいで美味しい伏流水を仕込み水に使用しています。
2024年4月、蔵を訪ねました。
※蔵が食品工場のように清潔で整然としていることに感心しました。
・今年の仕込みは訪問の数日前に終わっていました。
※一次仕込みは甕仕込(200年以上前に作られた三石和甕)、二次
仕込みはタンクで行っています。
・甕もタンクも地中に埋設して外気温に左右されないように
なっています。
・撹拌用の櫂棒は一次と二次で形が異なり芋をつぶさない工夫
がされています。
●「赤江(あかえ)零 ZERO」は、契約農家が「緑肥栽培」で育てた「ムラサキマサリ」芋を原料に醸した新焼酎です。
通常商品の「赤江」は2年程度熟成させ、柔らかくまろやかな酒質に仕上げていますが この「赤江 零 ZERO」は、蒸留当日(0日)に加水しただけで無濾過で仕上げました。
※芋は契約農家が「緑肥栽培」で育てた芋だけを使用しています。
「緑肥栽培」とは、芋の収穫後、葉やつるを畑にすき込み、燕麦
(エンバク)やコブトリ草など緑肥用の植物を育て、畑で作った
植物性肥料で芋を育てる栽培方法です。
動物性肥料は使用されていないそうです。
クセが強く荒い酒質です。
お好みの飲み方でお楽しみください。
○グラスに注ぐと芋臭がしますが、しばらくするとヨーグルトやベリー系の香り
が漂います。
○口に含むと 濃い旨みが口中に広がります。
赤ワインを彷彿させる品の良い味わいと思いました。
口当たりがよく、喉越しはまろやかでフルーツ系の余韻が長く尾を引きます。
○ロックがあいます。ストレートもいけます。
複雑な味わいで説明する言葉に苦労しました!
アルコール度数:25度
原材料:芋 米麹(白)