ごろう
薩摩川内市下甑島 吉永酒造
「蛍水」で醸した新しい五郎です。濃醇な辛口ですが飲み口はまろやかで後味の良い仕上りです
●明治41年(1908年)創業の吉永酒造は、東シナ海に浮かぶ甑島(下甑島)にあります。
創業時から使用している甕壺を用いて、丁寧な焼酎づくりをされています。
●「五郎」は、潮風をいっぱいにうけて育った島特産のさつま芋「黄金千貫」を原料に白麹で一次・二次とも甕壺で仕込み醸されています。
仕込み水・割り水は、今まで「こしき海洋深層水」を使用していましたが、この度 蔵の近くにある手打佐ノ浦に湧く蛍水を使用するようになりました。
蔵元にお尋ねしたところ、
○地元の多くの愛飲者の方々から「昔の味」に戻してほしいとの要望が常々あったところに、
○焼酎づくりに最適な水を見つけることが出来たので 「水」を変えたとのことでした。
島内の水はマンガンを多く含んでいて、焼酎づくりにはふさわしくない水が多いなかで、「蛍水」を検査したところ焼酎づくりに向いているという結果がでたそうです。
この湧水が「蛍水」と呼ばれているのは、昔からきれいな水で ホタルがいて地域の名所となっていることから「蛍水」と呼ばれているとのことでした。
●「蛍水」を使った五郎を試飲しました。
「海洋深層水」の五郎とハッキリした味の違いは感じられませんでした。
こってりした芋の風味を残した濃醇な辛口の本格派ですが、奥が深く飲み口は意外にまろやかで後味の良い仕上がりです。
ただ、味わいに広がりが出たように思います。
●水割りなどもいけますが この焼酎の香り・旨味を堪能するにはお湯割りをおすすめします。
●酒名は、蔵の創業者である蔵主・吉永和久氏の曽祖父の名前を冠されたそうです。
このような骨格のしっかりした焼酎は、前日よりお好みの割合で加水しておく(前割り)ことをおすすめします。焼酎に水がなじんで美味しくなります。
度 数:25度
原材料:さつま芋 米麹(白)